それまで動かなかった足はまるで嘘のように動いた。言われた通りに膝を折り、桜の木を見つめたまま息を殺してあの音が奏でられるのを待っている。
「聴かせてやろう、思う存分。今度は立ち去るなどと言えぬように、その魂に刻んでやる」
いつもの位置に、妖琴師が座る。優雅に袖を翻し、見せつけるように琴を構えて。僅かに見えた御魂の発動に、私は息を飲むしかない。
「ほら、近くに寄れ」
聞いてはならない。行ってはならない。そう思うのに、身体は自然と前に進む。
人を狂わせる音律の持ち主。それに加えて、人を狂わせる効果のある御魂を混ぜれば、一体どれほどの効果となるだろうか。それを今から味わうのだと思うと、ゾッとした。
「捕まえた」
第136章
大天狗见晴明穿着这么单薄竟这么直接地往雪山那处走去, 急急忙忙跟了上去, 张开羽翼遮挡在晴明的身前, 为他抵挡下刺骨的寒风。
在雪花飘飞的这座山上,只有晴明和大天狗两个存在。身后的那扇门扉像是凭空出现一般, 伫立在半尺厚的白雪之上。
晴明见状,本想开口告诉大天狗他早已使用了阴阳术,并不惧怕这寒冷, 让大天狗不必这么费神。只是还未开口, 晴明便看到了大天狗那紧张担忧的神情,想了想还是任由大天狗这么做了。